自身で読んでみて本当におすすめできる本だけを、ご紹介しております。
対象ジャンルは、小説、歴史書、経済書、ビジネス書等バックオフィスの業務や働き方に関係がありそうなものをご紹介致します。
一読の価値はある本ばかりですので、自信を持っておススメいたします。
タイトル
史記-マンガで読破-
概要
『史記』が編纂されたのは、今から2000年以上前の紀元前90年代のことです。当時の中国は、始皇帝の秦にかわって漢が武帝を皇帝に置き、最盛期を迎えていました。
作者の司馬遷は、中国において長いあいだ歴史や天文を司る一族に生まれ、自らも太史令という役職に就き、暦の制定や歴史書の作成に従事していた人物です。『史記』は中国の正史とされている歴史書で、この編纂はもともと、彼の父親の司馬談が構想していたものでした。その遺命に従って司馬遷が完成させたといわれています。
私個人の所感
私は特に下記の言葉が響きました。
・「呉越同舟」コラム
孫氏窮地編の一説に由来する故事成語です。
そもそも呉の国の人と、越の人は互いに憎しみ会う間柄ですが、それでも同じ船に乗って河を渡る際、船が転覆しそうなときは、日ごろの憎しみを忘れてお互いに助け合うさまは、まるで左右の手のようになり、お互いに協力をします。
そのことから、本来は、仲の悪いもの同士が一緒になって、共通の危難に立ち向かうことを言う成語。
しかし、現在では、仲の悪いもの同士が一緒にいることの意味で使われており、これについては、どこで意味が変わってしまったのだろうかととても疑問に思いました。
呉越抗争で、越王句践と呉王夫差の戦いについても最後まで油断しないことや勝利に酔いしれて、部下の諫言を聞かなくなってしまわぬよう心掛けないといけないと思い知りました。
歴史を学ぶことでそもそもの意味を知ることが出来、教養として役立つこともありますが、「歴史は繰り返す」の言葉通り、自身の行動を振り返るいいきっかけとなります。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は終わりましたが、まだまだ在宅勤務やリモートワークが続き、皆様ご自宅で過ごす時間も多いのではないかと思います。この機会に中国の歴史を学んでみることはいかがでしょうか。