今回は成長する会社に必要な採用担当者のマインドセットに関して、私の考えをもとにお伝えしたいと思います。
採用担当者に必要なマインドセット
人事が向き合い続けるべき「3つの問い」
人事の世界では定期的にバズワードが生まれます。ここ数年でざっと思い当たるだけでも、リファラル採用、ダイレクトリクルーティング、戦略人事、ティール組織、HRBBP、No Rating、CHRO、複業、副業、働き方改革、リモートワーク、在宅ワーク、テレワーク、テレカン、HRtech・・・など様々あります。ビジネス系メディアやSNSをにぎわすこれらの概念や事例は、あたかも正しいことのように君臨し、多くの悩める人事担当者にとっては救世主のように見えることもあると思います。
但し、採用担当者として忘れてはならないことは、「いきなり解に飛びつかない、先にHowを求めない」ということが重要です。人事の務めはあくまでも自社の事業と組織と人の課題に向き合うことであり、他社の成功事例に飛びつく前に、まずは人事にとって重要な「問い」に向き合うことが必要です。
人事にとって重要な3つの問い
①事業特性
自社の事業の構造・メカニズムは?自社の事業はどうすれば成長していくの?
②組織能力
「事業特性」を踏まえた際に、自社にとって必要となる組織機能は何か?
③人事施策
「組織能力」を実現させるために何をするか?
このように自社の「事業特性」を理解し、それベースとして自社の成長を実現させる「組織能力」と、採用以外の観点を含めた「人事施策」をデザインし実行する。これこそが今も昔も変わらず、人事担当者に必要なことだと思います。
採用が重要であることは間違いないですが、あくまでも自社を成長させるための方法の一つでしかありませんので、採用担当者は採用に限らず、人事全体・事業全体の理解に努めることが必要です。
まとめ
今回は採用担当に必要なマインドセットについて簡単にご紹介を行いましたが、いかがでしょうか?
採用担当者というと採用にばかり目が行きがちで、社内の人事施策に目がいかず、採用数ばかりを求めてしまうことや社内の状況と求人票がマッチしない等ミスマッチの原因を作ってしまいます。採用担当者であっても人事全体を考えるようにし、事業全体の理解を深め良い採用を行っていきたいですね。